インド中央銀行、個人向けオンライン取引を促進するため、クレジットカードへのUPIアクセスを提案:- www.deekpay.com
インド中央銀行は、統一決済インターフェース(UPI)をクレジットカードと連携させることを提案した。この動きは、UPIを南アジア市場における個人オンライン取引の主要な決済手段としてさらに普及させることを目的としている。ここでは、この提案について詳しく説明する:
1.UPIの概要**:UPIは、インスタント・ペイメント・システム(IPS)をベースとした決済プロトコルで、ユーザーはモバイル機器を通じて迅速かつ安全な取引を行うことができる。現在、UPIは主に普通預金口座や当座預金口座とユーザーのデビットカードをリンクさせることで取引を促進している。
2.提案内容**:インド準備銀行(RBI)のシャクティカンタ・ダス総裁は、UPIプラットフォーム上でクレジットカードの接続を可能にする提案を行い、RuPayクレジットカードがUPIに接続される最初のカードとなる。 RuPayは、インド国立決済公社(NPCI)が推進するインド国産の銀行カードネットワークである。
3.UPIの成長**:5年前のサービス開始以来、UPIはインド人にとって最もポピュラーな取引手段となっている。5月、UPIネットワークは5.9兆件以上の取引を処理し、5年前の同時期の21兆件から大幅に増加した。
4.ユーザーの利便性**:UPIとクレジットカードの連携は、ユーザーにさらなる利便性を提供し、デジタル決済の範囲を拡大する。つまり、利用者はデビットカードだけでなく、クレジットカードでも取引ができるようになる。
5.**マネタイゼーション・モデルに関する懸念**:現在、UPIにはマネタイゼーション・モデルがないため、フィンテックの幹部は懸念を抱いている。彼らはRBIに対し、状況を再評価するよう要請している。クレジットカードは通常、銀行と決済サービス・プロバイダーが折半する加盟店割引率に基づいて運営されている。
6.**自国決済システムの促進**:RuPayクレジットカードをUPIと連携させることで、インド中央銀行は自国決済システムを促進し、外国決済システムへの依存を減らすことを目指している。
この提案が実施されれば、インドにおけるデジタル決済がさらに促進され、利用者により多様な決済手段が提供されることになる。