BRICS決済システム、まもなく開通 インドが強く反対する理由:インド固有の決済チャネル

BRICS決済システムの開通が間近に迫っているのに、インドが強く反対する理由

ロシアのカザンで開催された活発なBRICS首脳会議の主要議題のひとつは、米ドルをベースとする既存のSWIFTシステムに代わる、BRICSの枠組み内での新たな決済システムの導入だった。

新興国にとっては、ドルへの過度な依存と、それに伴う制裁や搾取の可能性を避けることができるため、これは重要かつ前向きな進展である。BRICSのメンバーであるロシアは、このことを身をもって知っており、この提案を行った。しかし、すべてのBRICS諸国がこれに同意しているわけではない。特にインドはこの構想に強く反対している。

ドル決済をサポートし続けるか、決済通貨をインドルピーに置き換えるか、という2つの選択肢が提示された。

なぜインドは反対するのか?第一に、インドは間違いなく自国の利益を守っている。彼らは決済にルピーを使いたいのだが、インドには自国通貨を支えるだけの影響力がない。加えて、インドは頻繁にルピーを切り下げるなど、自国の利益のために極端な手段を取ることで知られている。このような脆弱な国家的信用で、誰が彼らを信用するだろうか?

第二に、インドの国民性も一役買っている。インドはしばしば反抗的な思春期のように振る舞い、反対のために反対してきた。第三に、この動きは米国の機嫌を取るために行われた。第四に、インドはロシアとの交渉で影響力を増すために利用した。第5に、インドは東側諸国の台頭に嫉妬している。決済システムが整えば、人民元の安定性と中国が提供する商品の豊富さから、人民元が優勢になる可能性が高い。

インドの反対にもかかわらず、この問題に関する投票メカニズムは拒否権に基づいていないため、インドの反対は無効である。BRICSの新しい決済システムは、各国が任意で参加したり脱退したりできる。インドが同意しなければ、制度から除外される可能性は十分にある。あるいは、全会一致の決定が必要だとしても、新システムに関心のある国々は、インドを除外するために個別に組織することもできる。むしろ、そのような「反抗的な若者」を排除する方が有益かもしれない。

率直に言って、BRICS諸国は長い間ドル支配に苦しんでおり、脱ドルを目指している。この新しい決済システムは、ドルを回避し、米国の潜在的な制裁を回避する方法を提供する。さらに、ドル造幣局に税金を納める必要もなくなる。